365日 Mr.Children 愛の詩
ミスチルのライブ映像を観ています。
桜井さん。笑顔がまぶしい。もちろん4人とも。
深く刻まれた目尻のしわが、年月を重ねたことと、いつも笑ってきたことを表している。毎日笑っているんだな。
深いしわ、そして深いお辞儀に深い感謝。
…鏡に映る自分はどうだろう。眉間のしわばかり濃くなってるなあ。
毎日娘に小言を言っているからかな。
それに、何でも難しく考えて力が入ってるからかな。
「365日」が始まった。
君が好き、分かってる、馬鹿げている、でもどうしようもない
思いがここにあんだ ・・・
同じ気持ちでいてくれたらいいな
針の穴に通すような願いを繋いで ・・・
思いが届いていなくて、同じ気持ちでいてくれたらいいなと淡い期待を懐く「片思い」の歌だと思っていた。片思いなのにどうしてこんなに切なくないメロディなんだ?とずっと思っていた。
それに、ただ愛の詩を君に捧げたいって言っても、まるで付き合える確信のようなものが感じられて、「君に触れたい 心にキスしたい」とは、あまり言うとストーカーみたいで怖がられるのではとすら思っていた。(桜井さんだからかっこいいけど。)
けれど、ライブを見て改めて考えると、これは付き合っている人への詩ではないかと考えが変わる。
「馬鹿げている」は、「付き合っているのに『君が好き』と改まって言うこと」、
「同じ気持ちでいてくれたらいいな」というのは、付き合っているから一応自分のことを好きでいてくれているのだけど、あふれてこぼれるような強い想いをもっていてくれたらいいなと捉える。
丁寧にじっくりと向き合って「針の穴に通すような思いを繋いで」。
こう考えると、片思い説ではしっくりこなかった2番もしっくりくる。
例えば「自由」、例えば「夢」、
盾にしてたどんなフレーズも効力(ちから)を無くしたんだ
君が放つ稲光に魅せられて
「ひとりきりの方が気楽でいいや」そんな臆病な言い逃れは終わりにしなくちゃ
片思いの人が、付き合える体でそう思っているのではなく、
付き合っている人が、他のどんなことを置いてでも、このまま君と一緒にいたいということ。
昨日よりも深い場所で君と出逢いたい
明かりを守り続けよう
君を巡る想いのすべてよ どうか君に届け
これまでも想ってきたし伝えてきたけれど、すべては伝えきれていない。
だから、想いの「すべて」を君に届けたい。そういう詩なんだ。だからこんなメロディーなんだなと納得した。安心してください、今回は不倫のふの字もありません。
「シンプル」の弾き語りもかっこよすぎたけれど、「365日」は何て情熱的なんだとしみじみ。
そういえば、同僚が、ライブではこの曲の前に社会的な映像が流れたから、そういうメッセージのこもった詩なのだろうと思っていたと言っていた。
ん?ただただ恋人や妻を想う愛の詩ではないのか?と思い、
調べてみると、こんな記事を見つけた。
きっかけは、エイズ感染予防の活動の話からだったそうで、「ラブチェックがムードとして伝わるためにはどうすればいいか」と考えたそうで。
命の尊さや、相手を思いやる気持ちの大切さといった、ラブチェックの根底にある思いを込めた曲
待つことも楽しみに
そしてNTTdocomoのCMでは、親子の愛、夢も描かれていて
聞く人がそれぞれ愛について感じ考えればいいんだと、まあ、当たり前といえば当たり前のことに納得したんですが(笑)でもすっきりしました。
ある程度人生を重ねた今だから気付けることもある。
今、こうして歌を味わえるのは幸せです。
・・・さて、自分自身はどうだろう。
実は、娘から、毎日、それこそ「365日」、言葉を持たぬラブレターやら、言葉を持つラブレターやらが、届くんです(笑)
「あ」が書けなくて、「おかまさん」になってる(笑)
「ん」の山が多い(笑)
やっと「あ」が書けてる!
私からも、返事を書きます。けれどたまにです・・・
では、私からの365日のラブレターは何だろう。
趣味や仕事に熱中したら娘のことは後回しにしてしまう、ちょっと変わった母親ですよ。
・・・「料理」かもしれません。
実家を出てから、毎日、毎食、私が作っています。
週に2回は外食かな、週に2回はお惣菜かな、という気持ちで始まった核家族生活ですが、
新型コロナの影響もあり、意外に毎食作っているんです。こんな自分が信じられない。
相変わらず野菜は嫌いな娘だけど、「おいしい」と食べてくれたり、よしと思って別の日にまた出したら平気で「嫌い、飽きた」と言うし、食べたいというから高い食材を買ったけど結局一口も食べなかったり。振り回されっぱなしです。腹も立つし凹む時もある。
しかし、そんなことはあまり関係なく、暇があれば料理本を見て、新しい味の開拓。
愉しい。それでいい。
そんなある日、語彙が増えた娘から、
「お母さんのお料理が一番おいしい」という言葉が!
そしてGWにピザを一緒に作った時には、
「自分たちで作ったものが世界一!」と。
…反応は関係ないと思っていたけれど、やはり、感激です。
ばあばとのおままごとの中で発していた言葉は「ミネストローネ」。
この前作ったやつだ。名前までよく覚えていたなあ。
私が料理(時短料理ね)で届ける愛と、それを通した娘の言葉から感じる愛。
深まりに気付いたおうち時間です。
目尻にしわができるかな。
そして、この、ほぼ誰も読まない、自分の記録のために書いているブログは、
記録ならネット上に公開しなくてもOnenoteに書いておけばよいものを、
だけどほんの少しの読者を意識して書いている。
つまり、
ここまで読んでくれている、あなたへの、私からの愛の詩。
「どうか 君に 届け…」
押し付けやね(笑)